水曜日
📖 マタイ26:14–16;マルコ14:10–11;ルカ22:3–6
この日、記録されている出来事は多くありません。しかし、その沈黙の中で重大な決断が下されました。ユダは祭司長たちのもとへ行き、イエスを引き渡すことで合意します。人々のいない時を狙って、密かに裏切る機会を探していたのです。罪はしばしば静かに動きます。表には出ずとも、破壊はしばしば目に見えない場所、真理に冷めた心の中で準備されるのです。
ユダは奇跡を見て、御言葉を聞き、真理そのものである主と共に歩んできました。しかし、肉体的に近くにいることが、心の近さを意味するとは限りません。彼の心は、キリストの栄光にはるかに及ばない、ささいな欲にとらわれていました。イエスを売ったのは強制によるものではなく、自らの中に育て続けた欲望によるものでした。抑えられない欲が静かに心の中で育つことの危険を、ここに見るのです。
今日、私たちが向き合うべきなのは、目立つ行動ではなく、自分の心の静かな領域です。私たちは今、何を密かに抱えているでしょうか?暗い欲望に居場所を与えていないでしょうか?それとも、みことばの光を迎え入れて、心を新たにしてもらう準備をしているでしょうか?この静かな一日に、主が私たちの心を探り、もう一度つくり変えてくださるよう願いましょう。